うつくしい碧に染まれたならば |
水に深く沈んで碧く染まれたならそれは幸福ね 冷たく澄んだ水に抱かれながら私の涙もいつかは海になるの 湧き出でる水になれたなら さえずる小鳥になれたなら 水底にたゆたう水草になれたなら あの美しいだけの世界に 抱かれながら存在することが出来たなら 私はそのうち自分が誰なのかもわからなくなって 何なのかもわからなくなって そして私は私と言う全てを失った時に 誰よりも幸福になるのでしょう 凍える嵐の夜も 温かい雨上がりの朝も ひどくかなしいのです 私はあなたになれはしない うつくしいあなたにはなれはしないのです 永遠など存在しないと いつかはみな壊れるのだと うわ言のように繰り返して それでも信じているのです 永遠を 愚かだと 愚かだと思うでしょう それでも私は美しいあなたになりたくて そして永遠を信じている 湧き出でる水になれたなら さえずる小鳥になれたなら 水底にたゆたう水草になれたなら あの美しいだけの世界に 抱かれながら存在することが出来たなら 私はそのうち自分が誰なのかもわからなくなって 何なのかもわからなくなって そして私は私と言う全てを失った時に 誰よりも幸福になるのでしょう 誰よりも、幸福になるのでしょう。 |
by terumitunoyuuutu
| 2011-05-16 21:27
| ポエム擬き
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